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姉妹編 真説「孔子」でも繰り返し申し上げていますが、孔子は季孫子の内臣(奴隷)です。 ですから、いくら孔子が博学でも、いくら孔子が高名でも、季孫子の「所有物」であるから、行動の自由はありません。 では、孟孫子が季孫子に頭を下げて、家庭教師を派遣してもらう可能性は? 理屈上は考えられますが、現実的には0%でしょう。 当時の孔子の存在理由とは何か。 季孫子の私的官僚を育成するためのマシーンだったのです。 孟懿子は、紀元前517年前後に、孔子に「師事」したという逸話がありますが、仮にそうだとすると、孔子は35歳前後。30歳から教える側に回った孔子としては、官僚育成の真っ最中です。 とすると、有り得ません。 ではなぜ、孔子と孟懿子の会話を、あたかも有るが様に描いたのか。 おそらく、孟懿子への鎮魂だと思われます。 贈名の通り、孟「懿」子は不幸な死に方をしています。 そのため、孔子と会話させたことにしたのです。 その人物は、勿論曾子。孟孫子の雇われ家庭教師。そして、内臣(=奴隷) (続く) 追記 真説「春秋」、真説「論語」、並びに真説「孔子」を、故宮崎市定先生に捧げます。
by 2-shikou
| 2008-01-21 16:32
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