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次に移ります。 子游問孝、子曰、今之孝者、是謂能養、至於犬馬、皆能有養、不敬何以別、 (子游、孝を問う。子の曰わく、今の孝は是れ能(よ)く養なうを謂う。犬馬に至るまで皆な能く養なうこと有り。敬せずんば何を以て別(わか)たん。) これも後世の贋作ですが、子游が初登場します。 子游について少し調べます。 言偃(字は子游)。孔子の45歳下。武城の宰になっていることから判断して、内臣の出身。勿論、魯の出身。 言偃こと子游が、誰の内臣だったのかは不明です。 ただ、仮に季孫子の内臣としても、年齢差から考えて、直接孔子に教えを受けたのではないでしょう。 入団式には孔子が(総長みたいな立場で)いたかもしれませんが、年齢的に親しく教わるのは無理です。 それに、孔子は50歳頃から政治に関わっていますし、50歳後半からは「地方漫遊」に出かけています。 その意味でも、この場面は架空と断定せざるを得ません。 (続く) 追記 真説「春秋」、真説「論語」、並びに真説「孔子」を、故宮崎市定先生に捧げます。
by 2-shikou
| 2008-01-28 21:03
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