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ところで、孔子は何故、国家資料室とも言うべき場所に出入りできたのか。 当たり前な話ですが、許可を貰ったからです。 この部屋には「経」執筆担当の史人と、「伝」暗誦担当の史人、それに彼らを統括する長官職の人物が在籍していたと思われます。 この内、長官だけが大夫格です。後は宮廷の家内奴隷(内臣)。 家内奴隷ににも二通りありまして、家庭を持つことが許された奴隷と、それが許されなかった奴隷、つまり宦官に分かれます。 史人は代々、伝の内容を語り継がねばならないので、家庭を持って子供を持つことが許された内臣でした。 これらの史人に対し、「経」の知らない文章、熟語、言い回し、それに意味を尋ねたうえで、伝(=口伝)についても同様のことをしました。 そうしなければ、「図書館の国家資料をすべて頭に叩き込んだことにはならないからです」。 ですから、「毎事問」なのです。「洩らさず聴いて回った」 (続く) 追記 真説「春秋」、真説「論語」、並びに真説「孔子」を、故宮崎市定先生に捧げます。
by 2-shikou
| 2008-04-11 09:30
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