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では何故ここに、子游を登場させたのかが、問題となります。 答えは、孔子の発言にあります。 「不敬何以別」 曾子が孔子に語らせたかったこと、それは、「子游よ、お前は不敬である」。これに尽きます。 要は、敵方に対する誹謗中傷なのです。 これは、次の場合も同じです。 子夏問孝、子曰、色難、有事弟子服其勞、有酒食先生饌、曾是以爲孝乎、 (子夏、孝を問う。子の曰わく、色難(かた)し。事あれば、弟子(ていし)其の労に服し、酒食あれば先生に饌す。曾(すなわ)ち是れを以て孝となさんや。) ところで、 子游にしろ、子夏にしろ、「子」のついた字を受けています。 つまり、「免許皆伝、学業修了」の証なのですが、誰から貰ったのか。 孔子が亡くなった前479年時点で、子夏は28歳、子游が27歳。 弟子を採っても良い、或いは公職に就いても良いと言う免状代わりが、この「子」という字なのですが、如何にも若すぎますし、仮に貰えたとしても、孔子が直接教えた訳ではないですから、誰かが孔子に上申しなければなりません。 それが子貢なのです。 (続く) 追記 真説「春秋」、真説「論語」、並びに真説「孔子」を、故宮崎市定先生に捧げます。
by 2-shikou
| 2008-02-05 19:38
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