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ここまで、宰我は魯公の内臣(おそらく内臣団長、従って季孫子の内臣である孔子の弟子になる訳がない)であり、ご主人と秘書長の関係ですので、質疑応答や会話が成立することは既述の通りです。 ですが、今問題にしている一節のような会話が交わされたかどうかは、別の話であり、別途検討が必要と言いたいのです。 前回、哀公の治世は南方諸国の権勢が魯国にも達していた時期でした。 その南方諸国ですが、楚を筆頭に生贄を捧げるのが大好きです、勿論人間の。 宮崎教授は、哀公は人身御供を捧げたのではないかと推論されていますが、卓見だと思います。 ただ、それは魯を傘下に収めつつあった南方諸国(時期的には呉)に恭順の意を示すために行ったのではないか、そう考えられます。 ところで、お供物は通常、品質の高いものにしますか、あまり質の良くない物にしますか。 (続く) 追記 真説「春秋」、真説「論語」、並びに真説「孔子」を、故宮崎市定先生に捧げます。
by 2-shikou
| 2008-05-26 11:07
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