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会話の中で宰我は哀公に対し、ご主人の行為(=儀式で人身御供を捧げる)は国人を「戦慄させた」と讃えています。 とすると、大国からの半強制にせよ、人間を生贄に捧げる儀式は、秘密裏に開催されたのではなく、白昼堂々と行われたことになります(でないと「戦慄」できない) では、何の目的で誰を生贄にしたのか、これが問題になります。 その生贄ですが、儀式の際のお飾りやお供物、貢物は良質であるほど良いに決まっています。 いい加減な物を供えると、祖先神がお怒りになる。 ですから、生贄は血筋の良い貴人、できれば若者が良いです。 事実、春秋で「隠太子」と呼ばれる人物は、全て楚によって生贄に捧げられた人物です。 それでは哀公の場合、誰が生贄となってのでしょうか。 (続く) 追記 真説「春秋」、真説「論語」、並びに真説「孔子」を、故宮崎市定先生に捧げます。
by 2-shikou
| 2008-05-27 14:19
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